認知行動療法の統一プロトコルを搭載した(UP)チャットボットの臨床試験(Randomized Controlled Trial)の効果がComputers in Human Behavior Reportsにてアクセプトされ、公表されました。
- yokotaniresearch
- 9月19日
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認知行動療法の統一プロトコルを搭載した(UP)チャットボットの臨床試験(Randomized Controlled Trial)の効果がComputers in Human Behavior Reportsにてアクセプトされ、公表されました。
本研究は310名の大学生を対象に、臨床試験(Randomized Controlled Trial)を行って、認知行動療法の統一プロトコルを搭載した(UP)チャットボットが学生の不安に与える影響を検証しています。
検証の結果、UPチャットのみのグループは待機リストグループと比較して不安が軽減しました。また、UPチャットのみのグループは待機リストグループよりも悲しみの表現が多くなったことが分かりました。
これらの結果から、UPチャットボットは人間のセラピストと同様に、大学生の悲しみの表現を促進することで不安を軽減することが示唆されました。
本論文の著者は以下の通りです。
横谷謙次(徳島大学大学院社会産業理工学研究部・サイコビット株式会社データサイエンス部門)
伊藤 正哉 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研究開発部)
井原奈桜(神戸大学医学部付属病院看護部)
重枝 裕子(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研究開発部)
また、本研究は科研費基盤(A)23H00080「感情障害への診断を越えた認知行動療法の社会実装加速と治療機序解明」より研究資金の提供を受けています。
共著者初め関係者の方々には大変お世話になりました。
原著論文は下記からアクセス可能です。
引用する先は下記をご参照ください。
Yokotani, K., Ito, M., Ihara, N., & Shigeeda, Y. (2025). A unified protocol chatbot reduces anxiety by encouraging university students’ negative emotional expressions: A randomized controlled trial. Computers in Human Behavior Reports, 100770.
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