「精神の情報工学」が出版されました。2021/10/17
皆様、こんにちは。
さて、2018年から2021年の4月頃までの私の研究成果が「精神の情報工学」という名前で、遠見書房様より書籍として出版されます。
書籍の概要は以下の通りです。
心理学と情報工学には長い相互交流の歴史がある。心理学が解析法や質的モデルで情報工学に寄与してきた一方で,情報工学は良質なデータや体験装置で心理学に寄与してきた。機械学習により研究データの解析スピードと精度が飛躍的に上昇したことで,心理学の研究も大きく変わり,臨床への様々な応用も可能になっている。 本書は,心理学の分野で情報工学の技術がどのように用いられ,それが研究や臨床をどう変えてきたかを辿り,新しい心理学分野を切り開く端緒になるものである。画像処理・音声処理・自然言語処理技術の活用,ヴァーチャルリアリティによる音声対話システム,ネットいじめの社会ネットワーク分析など,最先端の知見を学ぶ心理情報学入門。
書籍の目次は以下の通りです。
第1章 心理学と情報工学との歴史的関係‥‥‥‥‥‥‥ 11
1章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11
1章1節 心理学の知見を情報工学へ輸出1:解析法‥ ‥‥‥‥‥ 12
1章2節 心理学の知見を情報工学へ輸出2:質的モデル‥ ‥‥‥ 16
1章3節 情報工学の知見を心理学に輸入1:新たなデータ構造 19
1章4節 情報工学の知見を心理学に輸入2:体験装置‥ ‥‥‥‥ 24
1章5節 終わりに‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 28
第2章 治療同盟の画像処理‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
2章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
2章1節 治療同盟の先行研究‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
2章2節 治療同盟を測定する手法とその課題‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥ 32
2章3節 治療同盟を測定する新たな手法‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34
2章4節 新たな手法によって得られる新たなデータ(成果)‥ ‥‥ 40
2章5節 臨床への応用‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 42
第3章 不適応の音声処理‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 46
3章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 46
3章1節 不適応の先行研究‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 46
3章2節 不適応を測定する従来の手法とその課題‥ ‥‥‥‥‥‥ 48
3章 3 節 不適応を測定する新たな手法‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 51
3章4節 新たな手法によって得られる新たなデータ(成果)‥ ‥‥ 59
3章5節 臨床への応用‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 64
コラム1 機械学習の倫理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 68
第4章 自助グループの治療過程の自然言語処理‥‥‥‥ 70
4章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 70
4章1節 自助グループの先行研究‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 70
4章2節 自助グループの治療過程を測定する従来の手法と
その課題‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 72
4章3節 自助グループの治療過程を測定する新たな手法‥ ‥‥‥ 75
4章4節 新たな手法によって得られる新たなデータ(成果)‥ ‥‥ 79
4章5節 臨床への応用‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 84
第5章 音声対話システムによる精神疾患の測定‥‥‥‥ 86
5章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 86
5章1節 精神疾患の先行研究‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 86
5章2節 精神疾患を測定する従来の手法とその課題‥ ‥‥‥‥‥ 90
5章3節 精神疾患を測定する新たな手法‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 92
5章4節 新たな手法によって得られる新たなデータ(成果)‥ ‥‥ 95
5章5節 臨床への応用‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 98
第6章 ネットいじめの社会ネットワーク分析‥‥‥‥‥ 102
6章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 102
6章1節 ネットいじめの先行研究‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 102
6章2節 ネットいじめを測定する従来の手法とその課題‥ ‥‥ 104
6章3節 ネットいじめを測定する新たな手法‥ ‥‥‥‥‥‥‥ 107
6章4節 新たな手法によって得られる新たなデータ(成果)‥ ‥ 111
6章5節 臨床への応用‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 119
第7章 精神保健サービスのデジタルトランス
フォーメーション‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 122
7章0節 要 約‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 122
7章1節 精神保健サービスの先行研究‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 122
7章2節 精神保健サービスを提供する従来の手法とその課題 125
7章3節 精神保健サービスを提供する新たな手法(デジタル
トランスフォーメーション)‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 129
7章4節 新たな手法によって得られる予想される成果‥ ‥‥‥ 131
7章5節 臨床への応用‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 133
コラム2 技術が社会実装されるまでのタイムラグ ‥‥‥‥ 136
なお、研究成果の要約となっていますが、大学1-2年生を対象に書かれたものですので、多くの方にとって、読みやすい内容になっています。実際、専門用語はほとんど出てきませんので、すらすら読める内容になっていると思います。この点は、ゼミの学部生に読んでもらい、チェックしてもらいました(汗)
書店に並ぶのは2021/11月頃と思いますが、amazonや楽天などでしたら今からでも読める設定になっています。
ご興味があれば、お読み頂ければ幸いです。
Comments